2017年8月8日火曜日

シームレスウーマン特集 vol1
伝説のブロガー
水谷俊江さん




伝説のブロガー
ダイエットの支援実績はなんと4000人!

驚異の管理栄養士 水谷俊江さん


海外で自分らしく生活するコツは、不自由から解き放して自分を自由にすること






シームレスウーマン特集 Vol.1 
国境を越え、文化や言語の壁を乗り越えて、新しい環境に順応しながら、しなやかに自分自身を表現しつづける女性をとりあげます。


 ―サンパウロ在住中に書き綴った「元美容クリニック栄養管理士のラテンなブログ」は、ブログランキング上位の常連で、レストラン情報や、美容、健康、ダイエットなど女性の大好きな話題を織り交ぜながら、旅行記あり、サンパウロならではの現地情報盛りだくさん。このブログだけで生活に必要な情報をほとんど得ていたという人も少なくありません。その知名度の高さから、2014年W杯時、期間限定でサンパウロにオープンした中田英寿さんプロデュースの「中田カフェ」をブログで宣伝をしてほしいとの依頼を受けるほどに。(写真はその時のものです。)2014年日本帰国後も、ブログを通して日本でのお仕事もスムーズに再開され、現在は、フリーの管理栄養士として、テレビやラジオなど幅広いメディアでご活躍されています。



 Q. ご主人の駐在で、最初アメリカでご生活をされたと伺いました。印象に残っていること、驚いたこと、もしくはとても失望したことなどがあれば教えていただけますか。
水谷さん:たどたどしくようやく言葉が話せるようになったばかりの2歳の娘と共に渡米しました。日本人が多く住んでいるという地域のため、公園に行けばすぐに友達ができるだろうと思っていましたが、移動手段が車に限られているため歩いている人がいなかったのですね。周辺で全く日本人を見かけず焦りました。 急いで、娘が通う幼稚園の見学を始めることで、ようやく私も話ができる知り合いが増えていきました。困った時はお互いさまと皆さん親切にしてくださり、私も、その時のご恩は新しくいらした方にお返ししようと決意したほどに、ありがたい思い出となりました。 


Q. 初めての異国では、当然友達もいませんよね。そんな状態から、1日も早く生活になじめるためのコツなどがあれば教えてください。
水谷さん:自分に壁を作らないことだと思います。海外経験のある方は皆さん寂しい思いや辛い思いをなさっているからこそ、自分がわからないことやできないことを素直に聞けば親切に教えてくださいます。知らなくて恥ずかしいという気持ちの壁は思いっ切り蹴っ飛ばして突き破ってしまうのがコツですよ。


 ブログのためなら増量も厭わない 
Q. 2度目の駐在地はブラジル・サンパウロ。生活必需品など物資の準備、お嬢さんの教育関連、ご家族のために情報収集をされたと思います。それ以外に、ご自身が充実した生活を送るという観点で、何かご準備されましたか? 
水谷さん:異国の生活でやることがなく、寂しい思いをしないようにと、心の準備をしていました。まず、渡伯前から始めていたアメーバブログは、自然な流れでそのまま続けることに。 管理栄養士としての視点から食に関する情報を軸にサンパウロ生活情報を毎日アップしていこうと。何か楽しいこと、日本と違って驚いたことを書こうと意識しているうちに、例えば買い物をしてもお釣りをくれない、パーティーの開始時間2時間経っても主催者が来ないなどという日本ではありえないようなことも、ネタとして楽しく受け入れながら生活を楽しめたと思います。 サンパウロでのブログを始めて2年ほどたったころから、「ブログ見てます」と声をかけていただくようになりました。この頃から、サンパウロに住む皆様に少しでも役立つようなブログを書きたい!とブログを書く目的が変わってきたように覚えています。アップしたレストランは500店舗ほどに。レストランウィークの時には昼、夜と外食して、2週間で2kg増量したこともありました(苦笑)


 Q. お嬢さんの教育上、海外で暮らすことはとても良かったと。具体的にどのような点ですか。 
水谷さん:私が最初に生活したアメリカと違い、ブラジルは階級差別は感じるのですが、人種への差別はほとんどありません。娘は、多様な文化と人種が社会に寛容に受け入れられている中で、さまざまな価値観に触れ、自分自身を客観的に観察する機会に恵まれました。多感な時期にとても貴重な環境で過ごせたと思います。


 Q. サンパウロは、日本と比べ、治安の悪さやインフラの脆弱さが指摘されます。誰しも、普段日本では、空気のように当たり前なことが、当たり前でない、という洗礼を受けます。実際に生活してみないと実感しにくいことですが、日常生活だと、好きな時に好きな場所に出かけられない…等、インフラ面でのマイナスがボディブローのように襲い掛かかり、普通の生活をするのにやっとやっとという方もちらほら。そういった過酷な環境でも、順応に適応し、自分自身が文化の壁、語学の壁を乗り越えて、異国での生活を楽しむというレベルまでもっていかれるには、何か秘訣があるのでしょうか。
水谷さん:ブログを書くために、あえて日本との違いを探していたということもあるのでしょうが、文化の違いを不便。と感じるのではなく、面白い!と感じることができたことで、思うように進まなくても楽しむことができたと思います。日本では決して体験できない貴重な経験は良いことも悪いこともこれからに人生に彩りを添えてくれることと思っています。


Q. 最後に、水谷さんは、2度の海外生活を経られ、その環境の変化をものともせず、日本、海外という国境の壁を飛び越えボーダーレスに、充実した生活を送られておられます。同じような境遇の方にアドバイスがありましたらぜひお願いします。
水谷さん:不自由から解き放して自分を自由にすること。自分で規則を作ってしばりつけないことでしょうか。ただし、人に迷惑をかけない、自分で責任を持てる範囲でということも大切、と偉そうに申し上げてしまいましたが、海外生活というのは誰でも出来ることではありません。お金を積めばいくらでも旅行はできますが、生活というチャンスは限られた人しかできないことです。いわばプライスレス。マイナス面ばかりを見ずに、どうぞ前向きに。 Todo de bom!!きっと、大丈夫!



配偶者のお仕事による海外駐在ご経験歴
アメリカ・ニュージャージー州 6年(1995~2001)
ブラジル・サンパウロ州・サンパウロ市 4年(2010~2014)

元美容クリニック管理栄養士のラテンなグログ(http://ameblo.jp/ds-kanrieiyoushi/)

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